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十六文で腹を満たす

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上の記事を読んで何故か思い出しました。
西郷隆盛に対する勝海舟の談話なのですが、
「人見寧という男が若い時分に、おれのところへやってきて『西郷に会いたいから紹介状を書いてくれ』と言ったことがあった。そこでおれは人見の望み通りに紹介状を書いてやったが、中には『この男は足下を刺すはずだが、ともかくも会ってやってくれ』と認めておいた。
それから人見はじきに薩州へ下って、まず桐野へ面会した。桐野も流石に眼がある。人見を見ると、その挙動がいかにも尋常ではないから、ひそかに彼の西郷への紹介状を開封して見たら、果たして今の始末だ。流石に不適の桐野もこれには少しく驚いて、すぐさま委細を西郷へ通知してやった。
ところが西郷は一向平気なもので『勝からの紹介なら会ってみよう』ということだ。そこで人見は、翌日西郷の屋敷を尋ねて行って『人見寧がお話を承りにまいりました』というと、西郷はちょうど玄関へ横臥していたが、その声を聞くと悠々と起き直って
「私が吉之助だが、私は天下の大勢などいう様なむつかしいことは知らない。まあお聞きなさい。先日私は大隅のほうへ旅行したその途中で、腹がへってたまらぬから、十六文で芋を買って喰ったが、たかが十六文で腹を養うような吉之助に天下の形勢などというものが分るはずないではないか』といって大口を開けて笑った。
ところが血気の人見も、この出し抜けの話に気を呑まれて、殺すどころの段ではなく、挨拶もろくろく得せずに帰ってきて『西郷さんは実に豪傑だ』と感服して話したことがあった」
大西郷と言われた維新三傑の1人も、そんなもんだと達観。
上から目線?優越感?自分自身の劣等感がそう感じさせるのか?
人は皆、ただの人間。
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Ace.Katsuragi

Author:Ace.Katsuragi
単車とギターと聖書研究の日々...。それに加えて、魚とデントリペア...。

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